映画の感想

【感想】映画「ひらいて」ミイラ取りがミイラになる?

こんにちわ、キョロスケです。週末は映画館に通い、週に2、3本のペースで新作映画を鑑賞することを趣味としている会社員です。

今回は、ある女子高生とその想い人、想い人の彼女の三角関係を描いた恋愛作品「ひらいて」の感想です。

本作は、綿矢りさ作の原作を基に映像化した作品となります。

原作未読の私は、甘酸っぱい展開が待つ青春恋愛ものかなぁと思って鑑賞したので、作品の内容にかなりビックリしました。

本作は他の青春恋愛モノと違い、主人公の愛の行動がぶっ飛んでいて、どうなってしまうのかと、ハラハラする作品でした。

記事の前半は、あらすじ、登場人物や見所などを記載しました。

後半は、本作の感想を記載しています(感想は、ネタバレを含む場合がありますので、ネタバレNGの方はご注意下さい)。

あらすじ/STORY ただの恋愛作品と侮るなかれでした

私だけが彼を好き

でも、入り込めない

それなら

好きな人の好きな人を奪えばいい

成績もよくて、明るくて目立つタイプの愛(山田杏奈)は、同じクラスの“たとえ”(作間龍斗)にずっと片思いをしている。

ひっそりとした佇まいで寡黙なタイプだけど、聡明さと、どことなく謎めいた影を持つたとえの魅力は、 愛だけが知っていた。

そう思っていたある日、彼には「秘密の恋人」がいることを知る。

それが病気がちで目立たない美雪(芋生悠)だとわかった時、いいようのない悔しさと心が張り裂けそうな想いが彼女を動かした─。

「もう、爆発しそう─」 愛は美雪に近づいていく。誰も、想像しなかったカタチで・・・。

これは、誰にも言えない、わたしたちの本当のホント。

原作・綿矢りさ『ひらいて』(新潮文庫刊)

(HP(http://hiraite-movie.com)より抜粋 ©綿矢りさ・新潮社/「ひらいて」製作委員会)
予告編(YouTube)

登場人物/キャスト/CAST メインは三人の三角関係です。

木村愛(山田杏奈): 学力があり、交友関係も広い女子高生。

西村たとえ(作間龍斗):愛の想い人。

新藤美雪(芋生悠):たとえの彼女。

木村頼子(板谷由夏):愛の母親。

新藤泉(田中美佐子):美雪の母親。

西村崇(萩原聖人):たとえの父親。

岡野屋(山本浩司):愛のクラス担任教諭。

竹内ミカ(鈴木美羽):愛の女友達。

多田健(田中偉登):愛の男友達。

作品の見どころ 

愛の気持ちの変化

高校生の愛は、明るく友だちづきあいが良く、学業も優秀ですが、密かに片思いしている男性がいます。同じクラスのたとえです。

たとえは、どちらかといえば地味で陰のある男子生徒で女性の影があるような存在ではないようにみえます。

しかし、愛は、彼に付き合っている彼女の存在を知ります。

これがきっかけで、愛は大きく動揺し、彼と彼女のことを知ろうと大胆な行動に出ていきます。

愛は、作中で度々、気持ちが大きく揺らぐ出来事に遭遇し、その度に大胆な行動を起こします。

この辺りの愛の気持ちの変化やその行動は、作品の見所だと思います。

愛の本当の気持ち

愛は、普段クラスの人気者であり、学業も優秀と恵まれた学生生活を送っています。

しかし、誰でもそうであるように、それは表向きに彼女が繕った一面でしかありません。

実際、彼女は階段からゴミ箱を放り投げ、それをきっかけにたとえと会話をするといった自己中心的で狡猾な面を持ちます。

たとえに実は彼女が居たことを知り、彼女の自己中心的な面がドンドンと前面に出て、たとえの彼女である美雪にもアプローチをかけていきます。

そうして歪な三角関係が、形成されるのですが、当の愛本人の気持ちがどこにあるのかも注目です。

感想(以下、「ネタバレ注意」) ミイラ取りがミイラになった?

  • 好きな人の好きな人を好きになった?

たとえに彼女がいる事を知った愛は、夜の学校に忍び込み、美雪の書いたラブレターを盗み見します。

しかも、その行為は再度行われる程です。

そうして、美雪に近づいた愛は、その後、たとえに告白をしましたが、玉砕してしまいます。

美雪よりも自分の方が優れている、たとえは自分と付き合ってくれると内心思っていたんじゃないかと思います。

この時の彼女の気持ちは、悲しみと怒りがゴチャ混ぜだったんじゃないでしょうか。

この失恋と美雪とのキスした事が、発端となり愛は、美雪との恋愛関係を構築し始めます。

多分、物語終盤まで、愛はボロボロになりながらも美雪に恋愛感情がなかったと思います。

それは、美雪に「怖い」と言われた当たりで強く思いました。

愛は、その時に美雪に目が暗いとまで言われてしまいます。

互いを思いやってきたたとえと美雪の恋愛感情と違い、何でも要領良くこなせていた愛が抱いていたたとえへの恋愛感情は、自己完結していたある意味独り善がりな感情だったんじゃないかと思いました。

しかし、それでも友人以上の関係を持った美雪からの手紙により愛は、彼女の優しさ、思いやりに触れ、作品のラストでようやく彼女の事を本当に好きになります。

だったら良いなぁと思いました。

正直、これがジェネレーションギャップなのかもと思うくらい、愛の行動が突拍子もなくて面食らいました。

私の中では、好きな男性(たとえ)の相手(美雪)が魅力的で、最終的には愛も美雪のことが好きになった。

ミイラ取りがミイラになったのかなぁとしか、理解が追い付かなかったです。

あと、愛が自暴自棄になってドンドン落ちぶれていくのは、観ていて心が痛かったです。

以上が「ひらいて」に関するキョロスケの感想となります。つらつらと拙い感想記事を紹介させていただきましたが、今回も最後までお読みくださりありがとうございました。

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