こんにちわ、キョロスケです。週末は映画館に通い、週に2、3本のペースで新作映画を鑑賞することを趣味としている会社員です。
今回の感想は、鏡の前でその名を呼ぶと死ぬという都市伝説を描いた「キャンディマン(CANDYMAN)」です。
本作で登場する怨霊キャンディマンは、1992年に製作されたキャンディマンの設定を引き継いだ続編です。
しかし、前作の内容を知らなくても楽しめるよう話が展開します。
ホラー作品でありながら、現代社会で問題となっている課題についても考えさせる作品となっています。
記事の前半は、あらすじ、登場人物や見所などを記載しました。
後半は、本作の感想を記載しています(感想は、ネタバレを含む場合がありますので、ネタバレNGの方はご注意下さい)。
あらすじ/STORY
”キャンディマン” その名を5回唱えると、死ぬ。
シカゴに現存した公営住宅「カブリーニ=グリーン」地区界隈では、鏡に向かって5回その名を唱えると、蜂の大群を従えた殺人鬼が現れ、“右手の鋭利なフックで体を切り裂かれる”という怪談めいた都市伝説が語り継がれていた。
(HPより抜粋)
※予告編
本作は、ホラー作品となります。
登場人物/キャスト/CAST
アンソニー・マッコイ(ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世):将来を期待されたアーティスト。ギャラリーに展示する作品創作のため、キャンディマンに関わる作品を作り上げてしまう。
ブリアンナ・カートライト(テヨナ・パリス):アンソニーの彼女。彼のために、彼の作品を各所にプロモートしている。
ウィリアム・バーク(コールマン・ドミンゴ):コインランドリーで働く老人。アンソニーにキャンディマンに関する話を教える。また、少年の頃にキャンディマン(シャーマン)に出会っている。
シャーマン・フィールズ(マイケル・ハーグローヴ):カブリーニ・グリーン地区でカミソリ入りキャンディを子供達に配ったとして、警察官に殴り殺されてしまう。
作品の見どころ
- 虚実が融合した世界観
- 抑えられない人の衝動
キャンディマンは都市伝説ですが、その由来、根底に隠された社会問題には前作の出来事の他、実際に起きた事件も組み込まれています。
そのため、聞いている方もただの都市伝説と聞き流せない、リアル感を感じました。
また、アンソニーが作製した作品に係る事件がメディアで取り上げられてしまい、キャンディマンの存在、召喚方法が世に出回ってしまいます。
そのため、好奇心を抑えられなかった人々が、次々とキャンディマンの名を唱えます。
このように、人が持つ抑えがたい衝動的な一面も本作は、見せつけてきます。
キャンディマンに隠された秘密とは、何だったのかも見所です。
感想(以下、「ネタバレ注意」)
さて、本作「キャンディマン(CANDYMAN)」で個人的に印象的だったのは次の点です。
- 老人バークが語る人種差別の今と昔
- フワッと浮遊してるキャンディマン
バークは、黒人差別やキャンディマンに関して現在と過去の状況をアンソニーに語ります。
その中には、シセロ暴動、ウィリアム・ベルと実際に起こった事件が含まれています。
これらの事件は1950年代、1920年代に起きた人種差別が原因だった事件です。
しかし、2000年代になった今でもニュースで取り上げられるとおり、人種差別による事件は後を絶ちません。
バークは、この差別を消えないシミと例えています。
確かに、差別する側が絶たないだけでなく、された側もその感情が容易に消えません。
このため、薄まってもまたシミになってしまうという人種差別に関するバークの例えは、分かりやすかったです。
そんな社会的な問題から発生したキャンディマン。
彼の風貌は、左手が鉤爪となっており、周囲に蜂を連れ回しています。
彼は、周囲の蜂を使って、少しだけ浮きながら白人達を容赦無く襲います。
怖い風貌なのですが、個人的にフワッと少しだけ浮かんだ状態で移動してくる様は、可愛いなぁと思ってしまいました。
以上が「キャンディマン(CANDYMAN)」に関するキョロスケの感想となります。つらつらと拙い感想記事を紹介させていただきましたが、今回も最後までお読みくださりありがとうございました。
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