映画の感想

【感想】映画「アイス・ロード/The Ice Road」主人公だけじゃなく悪役もしぶといです

こんにちわ、キョロスケです。週末は映画館に通い、週に2、3本のペースで新作映画を鑑賞することを趣味としている会社員です。

皆さんは2010年にチリで起きたサンホセ鉱山の落盤事故をご存知でしょうか。この事件では、33人の作業員が69日も鉱山に閉じ込められ、全員が救出されました。この出来事は世界のニュースで取り上げられ、多くの人の注目を集めました。

今回は、サンホセ鉱山の落盤事故と同じようにカナダのダイヤモンド鉱山で起きた爆発事故により閉じ込められた作業員を救出するため、必要な装置を鉱山に早急に届けるべくトラックの運転手が危険な氷の道を走り抜ける作品「アイス・ロード」の感想です。

記事の前半は、あらすじ、登場人物や見所など、後半は、本作の感想を記載しています(感想は、ネタバレを含む場合がありますので、ネタバレNGの方はご注意下さい)。

予告編(YouTube) ©GAGA Corporation. All Rights Reserved.

あらすじ/STORY 

カナダ北部のダイヤモンド鉱山でメタンガスが爆発!

坑道が崩れ落ち、26人の作業員たちが地下に閉じ込められてしまった!

酸素が切れるまで30時間、それまでに救出に必要な抗口装置を取り寄せなければならない。バカでかい装置の輸送は飛行機にも大型ヘリにもムリ、トラックにしかできないと判明する。

しかも、4月になった今は閉鎖されている最短コース、氷の道〈アイス・ロード〉を通らなければ間に合わない。

そんな神にも難しい〈死のミッション〉を空軍から依頼された、運輸会社の経営者ジム・ゴールデンロッド(ローレンス・フィッシュバーン)のもとに、トラックドライバーたちが集められる。

彼らの中からジムは、ベテランでアイス・ロード経験者でもあるマイク・マッキャン(リーアム・ニーソン)と、彼の弟で整備士のガーティ(マーカス・トーマス)を指名する。

ガーティが戦地での負傷から患った失語症が原因で、兄弟は職場を転々としていた。今も会社をクビになったばかりだったが、ジムはガーティのスゴ腕を高く買ってくれた。

さらにもう一人、ジムの元部下のタントゥー(アンバー・ミッドサンダー)がチームに加わる。

先住民としての誇りと怒りから、何かとトラブルを起こしているが、ドライブテクニックは一流だ。

しかも、彼女の兄のコーディは、安否不明の作業員の一人だった。救出装置が3基用意され、3台のトラックに載せられる。

総重量30tの巨大トラックが1台でも到着すればOK、報酬の20万ドルは成功者のみで分けるという作戦と条件だ。

社の命で同行する保険会社のトム・バルネイがタントゥーの助手席に乗り込み、遂に3台が氷の上へと滑り出す。

夜通し走り、やがて明るくなった視界には、美しい氷の世界が広がる。バルネイは「絶景だね。それほど危険には見えない」と、タントゥーに話しかける。

だが、彼女の答えは、トラックの速度が速いと圧力波で氷が割れて水没、遅いとタイヤにかかる重みでやはり水没するという厳しいものだった。

さらに太陽が上昇し、水温が上がり始めたその時、ジムのトラックが異音を発して急停車してしまう。

すぐにバックして助けに行くマイクに、タントゥーは「突き進むんでしょ」と不満を唱えるが、「いいから下がれ」と言われて渋々従う。

ガーティがトラックを調べる間、牽引の準備にかかるマイク。するとトラックの重みに氷が負け、あっという間に後輪が沈んでしまう!

だが、それは、この命がけのミッションに立ちふさがる、膨大な試練への序章に過ぎなかった。

自然の猛威、ドライバー同士の対立、さらに事故に隠された危険な陰謀までが彼らを待ち受けていた——。

(公式サイト(https://gaga.ne.jp/iceroad/)より引用 ©GAGA Corporation. All Rights Reserved. )

登場人物/キャスト/CAST 

マイク・マッキャン(リーアム・ニーソン): 弟のガーディとともに各地を転々とするトラックドライバー。自分たちのトラックを手に入れ、自立するため危険なミッションに参加する。

ジム・ゴールデンロッド(ローレンス・フィッシュバーン): 鉱山へ抗口装置を届けるため、アイス・ロードを渡るトラックドライバーを集める。そして自分自身もこのミッションに参加する。

ガーディ(マーカス・トーマス): マッキャンの弟、過去に負った傷により失語症となったため、各地の職場でいじめに遭う。しかし、メカニックの腕は一流で、兄のマッキャンも全幅の信頼をおいている。

トム・バルネイ(ベンジャミン・ウォーカー):高額な成功報酬が掛けられたミッションを見届けるため、派遣された保険会社員。マッキャン達に同行する。

シックル(マット・マッコイ):鉱山の管理を行う会社の幹部。生き埋めとなった作業員との連絡を行いつつ、抗口装置の到着を現場で待つ。

タントゥー(アンバー・ミッドサンダー):マッキャンとともに抗口装置を運ぶ女性トラックドライバー。彼女の兄がダイヤモンド鉱山で生き埋めとなった作業員の中にいる。

ランバード(ホルト・マッキャラニー):ダイヤモンド鉱山での作業現場監督。事故により仲間達とともに生き埋め状態となりつつも今回の崩落事故の原因を探る。

コディー(マーティン・センズメアー):タントゥーの兄。ランバートと共に崩落事故に巻き込まれ、鉱山内に閉じ込められる。

(公式サイト(https://gaga.ne.jp/iceroad/)より引用 ©GAGA Corporation. All Rights Reserved. )

公式サイトより

作品の見どころ CG無しにこだわったトラックシーン

リアルにこだわったアイス・ロード

何と言っても巨大なトラックがアイス・ロードや山間部を突っ切るシーンが見所となる本作。スタッフ陣もそれらのシーンをリアルに見せる事にこだわっています。

特にアイス・ロードはCGに頼らずに撮影しており、そのリアルさもあって、氷上を走るトラックをよりハラハラして鑑賞できます。

タイムリミットは30時間

マッキャン達は、閉じ込められた作業員達を救うため抗口装置を鉱山に届けますが、作業員達が置かれた状況から残された時間が30時間しかありません。

この設定により、マッキャン達に降りかかる様々な困難をどのように乗り越えるのかと、手に汗握る事間違いなしです。

諦めない兄弟

マッキャン、ガーティの兄弟は、ドライブ、メカニックともに一流といっても問題ない腕前です。しかし、ガーティが戦場で負ったハンディキャップのため、二人は各地の職場で上手く立ち回れず孤立した兄弟です。

信じられるものがお互いだけとなった彼らは、時に衝突しながらもアイス・ロード渡りの他、様々な困難を乗り越えていきます。

そんな彼らの強い兄弟愛も見ものです。

公式サイトより

感想(以下、「ネタバレ注意」) 悪役がしぶと過ぎる

敵は自然だけでは無い…

マッキャン達ドライバーの鉱山到着を阻むバルネイですが、山道でのチェイスから雪崩を起こし、さらに氷上でマッキャンと殴り合いと終始体を張って邪魔をしてきます。

正直、そのしつこさ、しぶとさが凄すぎて観ていて笑いが込み上げてきました。

鉱山事故の真相について

鉱山で起きた爆発事故は、管理会社が維持管理費をケチるためガス検知器を止めていたためですが、この辺りはあるあるな展開かつ分かりやすい構図でしたね。

また、生き残りの口封じなども絡まって、トラックドライバーまで始末にかかる辺り、自然よりも人間が一番怖いという展開になっていました。

が、そんな人と金を用意できた管理会社側の組織力が途方もなさすぎて、この設定は現実感がなかったですね。

アイス・ロードについて

アイス・ロードをトラックが駆け抜けるシーンやジムのトラックが沈むシーンが、今作では一番力が入っていたと思われるのですが、作品のほぼ前半に使い切ってしまったのが少し残念でした。

そのため、どんな困難も乗り越えるタフなマッキャンとしぶと過ぎる悪役バルネイが物語後半をなんとか支えていたという印象が残ります。

それでもエンタメ作品としてみれば、全体的に楽しく観れる作品だったなぁと思いました。

公式サイトより

以上が「アイス・ロード」に関するキョロスケの感想となります。つらつらと拙い感想記事を紹介させていただきましたが、今回も最後までお読みくださりありがとうございました。

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