映画の感想

【感想】映画「マリグナント/MALIGNANT 凶暴な悪夢」ググるな危険

こんにちわ、キョロスケです。週末は映画館に通い、週に2、3本のペースで新作映画を鑑賞することを趣味としている会社員です。

過去に「ソウ」(2004)でその名を轟かせたジェームズ・ワン監督はその後に「アクアマン」(2018)等、幅広いジャンルの映画作品を作製して、視聴者を楽しませてきました。

今回は、そのジェームズ・ワン監督が原点回帰として作り上げたホラー作品「マリグナント/MALIGNANT 凶暴な悪夢」の感想です。

記事の前半は、あらすじ、登場人物や見所など、後半は、本作の感想を記載しています(感想は、ネタバレを含む場合がありますので、ネタバレNGの方はご注意下さい)。

あらすじ/STORY 

間近で恐ろしい殺人を目撃する悪夢体験に苛まれるマディソン。

その連続殺人が現実世界でも起きていく。

彼女の秘められた過去につながる“凶暴な悪夢”の正体=Gとは!?

(公式サイト(https://wwws.warnerbros.co.jp/malignant/)より引用 © 2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved)
予告編(YouTube) © 2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

登場人物/キャスト/CAST 

マディソン・ミッチェル(アナベル・ウォーリス):デレクの妻で、妊娠中の女性。8歳より以前の記憶が無い。

シドニー・レイク(マディー・ハッソン):マディソンの妹。姉に懐いており、彼女の身の回りに起きた異変から、常にマディソンを気遣う。

ケコア・ショウ(ジョージ・ヤング):刑事。マディソンの周りで起きた殺人事件の捜査を担当し、謎の殺人鬼Gを追う。

F・ウィーバー博士(ジャクリーン・マッケンジー):シミオン病院に所属していた医者。

デレク・ミッチェル(ジェイク・アベル):マディソンの旦那。頭に血が上ると衝動的に暴力を奮ってしまう。

(公式サイト(https://wwws.warnerbros.co.jp/malignant/)より引用 © 2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved)

作品の見どころ 

意欲的なカメラワーク

謎の殺人者Gから逃げるシーンでは、逃走者の真上から追いかけるといったカメラワーク等、ホラーとして恐怖感を煽ってくる演出以外も意欲的な演出がありますのでその点も堪能してみたいところです。

特に、建物から屋外にかけてのチェイスシーンは、ホラー作品に止まらないある意味アクション映画バリの演出も盛り込まれています。

悪夢と現実が入り乱れるストーリー

マディソンは、夢の中でおぞましい殺人現場を目の当たりにします。しかし、その殺人が実際に起きており、自身が見たのが悪夢だったのか現実だったのかアヤフヤになっていきます。

彼女の過去、悪夢に現れる謎の人物Gが空想の人物なのか実在する人物なのかもアヤフヤとなってくるストーリー展開も見どころです。

ググるな危険

本作「マリグナント/MALIGNANT 凶暴な悪夢」のタイトルとなっているマリグナント。

聞きなれない単語なので、事前に調べると意味が出てくるのですが、モロネタバレなので、ネタバレNGの人は、調べずに本作を観ましょう。

感想(以下、「ネタバレ注意」) 

マリグナントとして片付けて良かったのか?

Gはマディソンが生まれる前、母親の胎内にいた時にいた双子であったが、出産前に彼がマディソンの体に奇形腫として取り込まれてしまった存在でした。

意識ある奇形腫としてマディソンと共存していたGは、マディソンの体や心を乗っ取り、悪性腫瘍(マリグナント)として切り捨てた医者達を殺害してまわります。

その後、その行動がエスカレートしてその他の人間をも容赦なく殺害し始めます。

Gが実は双子の奇形腫という設定は、手塚治虫先生の「ブラックジャック」のピノコの生い立ちを思い出させますが、彼女の命を尊重した「ブラックジャック」と真逆の展開となった本作は非常に興味深かったです。

Gは、完全な悪者としてマディソン他を翻弄し、見境なく殺害してまわりので、Gをただの悪性腫瘍として切り捨てたフィーバー博士の判断に異論を挟む余地なく話が展開して行きます。

しかし、「ブラックジャック」でも取り上げられたように、彼の存在、命を考えた時にフィーバー博士の行動は、結構きわどい事をしています。

こういった命に関わるテーマを扱っている点でも、ジェームズ・ワン監督は、意欲的に本作を作製してきたなぁと思いました。

ジャンルはホラーでいいのか?

基本的にホラーなのですが、合間合間にスリラー、サスペンス的な要素が盛り込まれ、後半は並のアクション映画顔負けのアクションシーンが展開されるなど、かなりジャンル的にはカオスな作品になっています。

しかし、それが観ている側としては、ホラーで身構えていた体が緩和されてしまい、アクションシーン辺りで、笑ってしまいそうになる不思議な感覚に導かれていきます。

どこまでが監督の狙いか分かりませんが、この体験自体は面白かったです。

以上が「マリグナント/MALIGNANT 凶暴な悪夢」に関するキョロスケの感想となります。つらつらと拙い感想記事を紹介させていただきましたが、今回も最後までお読みくださりありがとうございました。

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