映画の感想

【感想】映画「レミニセンス」過去にとりつく亡霊の正体とは

こんにちわ、キョロスケです。週末は映画館に通い、週に2、3本のペースで新作映画を鑑賞することを趣味としている会社員です。

今回は、現代より少し未来、地球の海面が上昇し、多くの都市部が水没したアメリカを舞台にした「レミニセンス」を観てきました。

作り込まれた世界観や水に沈んだ都市を舞台に謎の美女を探し求めた結果が印象的だったので、その理由や感想をお伝えします。

あらすじ(未視聴者向け)

まず、本作のあらすじを簡単に紹介します。

世界は海面上昇に伴う国境戦争を乗り越え、水没しそうな街に住む貧困層とダムにより安全を確保した大地に住む地主(富裕層)との間に大きな格差が生まれています。

そんな中、ニックは戦争時に開発された他人の記憶に潜入する装置を使った商売で日々を過ごしていました。

そんなある日、客としてニックのお店に訪れた美女メイに一目惚れします。

メイと結ばれ、幸せな日々を過ごすニックですが、突如、メイと連絡が取れなくなります。

ニックは記憶潜入装置を駆使して、自身の過去やメイと繋がりのあった人物達の記憶を手がかりに、メイを探し求めます。

そして、メイの隠された暗い過去、知らなかった彼女の一面が明らかになっていきます。

このように本作では、現在進行形の出来事と記憶潜入装置による過去の出来事が、交互に展開されて行きながら、ニックがメイを探し出す様子を描いたSF作品となります。

予告編(YouTube)

登場人物

本作の主な登場人物達です。

ニック・バニスター(ヒュー・ジャックマン):国境戦争に参加し、今は退役軍人として、また「バニスター&アソシエイツ」で記憶潜入を行い、日々の生計を立てている。客として現れたメイと恋仲になるが、そのメイが突如行方不明となることから彼女を探し求める。 

メイ(レベッカ・ファーガソン):ニックのお店に突如現れた美女。別の街からマイアミに移り住み、バーでシンガーをしているが、物語が進むごとに、彼女の隠された過去が明らかになっていく。謎多き女性メイを演じたレベッカさんは、2021年公開予定の砂の惑星にも出演されるので、そちらでの活躍も今から楽しみです。

ワッツ(タンディ・ニュートン):「バニスター&アソシエイツ」でニックと共に働く女性。彼女も過去の戦争を生き残りだが、娘との関係が上手くいっておらず、酒浸りの日々を過ごしてしまう。また、ニックの相棒といった関係柄、メイ捜索に入れ込むニックをたしなめつつ、メイの捜索に協力する。

作品の見どころ

本作は海面が上昇し、至るところが水浸しとなった街の風景、他人の記憶に潜入する装置など世界感を構成する様々な設定が見事に映像化されているところが見所だと思います。

特に街の全景を映し出すシーンや列車に乗って移動するシーンなどは、見ていてワクワクしました。

また、ニックとメイとの関係は、話が進みメイの過去が明らかになるにつれて、初期の熱愛ぶりが嘘だったのか?と、猜疑心が生まれてくる謎が謎を呼ぶ展開にも注目したいところです。

この辺りは制作スタッフにジョナサン・ノーランが携わっていることから「メメント」や「インターステラー」のように、そうだったのかと観ている人が驚く結末が期待できると思います。

公式ホームページ(https://wwws.warnerbros.co.jp/reminiscence-movie/index.html)

©2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

感想(以下、既視聴者向け)

さて、上記の特徴を持った本作「レミニセンス」ですが、視聴された皆さんはどんな感想を持ったでしょうか。

ハッピーエンドが好きな私は、終盤のニックとメイの再会の形が、私の想像の斜め上の形であったため、そっちの形で再会かぁ〜と、悶絶したので、複雑な気持ちでラストを観ていました。

ある意味、ニックにとってはハッピーエンドだったのかもしれませんが、ここで作品冒頭に流れる人間の過去とそれにとりつく亡霊に関するニックの語りが入ってくる辺りは、そういう意味だったのかぁと感心してしまいました。

確かに作品序盤で「バニスター&アソシエイツ」に訪れるお客さんをワッツのようにある意味他人事のように眺めていた私ですが、ニックがメイと愛し合い、彼女を探し求めた後、彼女が最後にニックに魅せた過去を一緒に体験することで、過去にとりつくのが亡霊という冒頭の語り、本作では記憶潜入装置に入り続ける彼らとその気持ちが理解できるような話の構成になっていて面白い作品だったと思います。

個人的には、過去に海面上昇が起き、多くの人を巻き込んだとされる大戦があったという説明とかが、作品の世界観をより最もらしく盛り上げる要素として組み込まれているのに、その当時の様子などが物語に直接的に表現されないあたりが、その辺りは視聴者のご想像にお任せしますという感じで、私みたいなSF好きのツボを抑えているなぁと憎らしい配慮が良かったです。

以上が「レミニセンス」に関するキョロスケの感想となります。つらつらと拙い感想記事を紹介させていただきましたが、最後までお読みくださりありがとうございました。

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