こんにちわ、キョロスケです。週末は映画館に通い、週に2、3本のペースで新作映画を鑑賞することを趣味としている会社員です。
料理を取り扱った作品だと「美味しんぼ」や「中華一番」などのコミック作品が記憶に残っています。
当時は、これらの作品を漫画で読んでいたので、美味しそうな料理を見てもお腹が空くことはなかったです。
しかし、劇場の大きなスクリーンで食材を調理しているところから美味しそうな料理を食べるところまでを映し出されると、大変なことになりますね。
今回は、恋仲にある二人の男性の日常とその日々の食事を描いた作品「劇場版 きのう何食べた?」の感想です。
記事の前半は、あらすじ、登場人物や見所など、後半は、本作の感想を記載しています(感想は、ネタバレを含む場合がありますので、ネタバレNGの方はご注意下さい)。
あらすじ/STORY
街の小さな法律事務所で働く雇われ弁護士・ 筧史朗 【シロさん】 (西島秀俊)とその恋人で美容師・矢吹賢二【ケンジ】(内野聖陽)。
同居する二人にとって、食卓を挟みながら取る夕食の時間は、日々の出来事や想いを語り合う大切なひととき。
ある日、史朗の提案で、賢二の 誕生日プレゼントとして「京都旅行」に 行くことになる。
しかし、この京都旅行をきっかけに、二人はお互いに心の内を明かすことができなくなってしまう…。
そんななか 、史朗が残業を終え商店街を歩いていると、偶然、賢二を目撃する。
その横には見知らぬ若いイケメンの青年(松村北斗)が…!
さらに小日向大策(山本耕史)から井上航(磯村勇斗)が居なくなったと相談を受け…。
穏やかであたたかい毎日が一変。当たり前だったはずの平凡でゆっくりとした日常を取り戻すことはできるのか―
シロさんとケンジの今後の人生を揺るがす、物語が始まります。
(HP(https://kinounanitabeta-movie.jp/#intro-area)より引用 ©2021 劇場版「きのう何食べた?」 ©よしながふみ/講談社)
登場人物/キャスト/CAST
筧史朗(西島秀俊):「上町弁護士事務所」の弁護士。無駄な出費はしない倹約家。料理上手でその日の特売品で献立を考える。
矢吹賢二(内野聖陽):美容室「フォーム」で働く美容師。誰に対しても気さくでオープンな性格。史朗を一途に想うやきもち焼きである。
小日向大策(山本耕史):芸能プロダクションの社員で、航の恋人。航のワガママに振り回されてばかりだが、そのすべてを受け止めたいと思っている。
井上航(磯村勇斗):小日向の恋人。小日向曰く“ジルベールみたいな美少年”。ボサボサ頭に無精ヒゲ、季節感のない個性的な服装が特徴。小日向のことを「大ちゃん」と呼ぶ。
田渕剛(松村北斗):賢二が所属する美容室「フォーム」スタッフ。誰に対してもズケズケと思ったことを言ってしまう口の悪さはあるものの、さっぱりとした性格の賢二の後輩。
(HP(https://kinounanitabeta-movie.jp/#intro-area)より引用 ©2021 劇場版「きのう何食べた?」 ©よしながふみ/講談社)
作品の見どころ
・多彩な料理がドンドン飛び出します
シロさんとケンジとの京都旅行で始まる本作、作品冒頭のカレーうどんから始まり、作中で次々と美味しそうな料理が登場します。
公式ガイド&レシピ本が発売される程、料理は本作の見所の一つであり、劇場版ではフードスタイリスト山崎慎也さんのこだわりもあり、かなり力が入っています。
そのため、お腹を空かせた状態で本作を観に行くのはお勧めしません。
売店でポップコーンを買うなど対策を立てて、鑑賞することをお勧めします。
・二人の穏やかな日常
本作では、シロさんの実家で起きた出来事がきっかけとなり、シロさんとケンジの間に、時折、ギクシャクした空気が流れます。
それでも二人が交わす他愛のない会話の端々から、長年の付き合いや相思相愛であることが感じられます。
特に、ケンジのお茶目のセリフは、シロさんと一緒についつい吹き出してしまいます。
・キャストの顔芸
シロさん、ケンジのやり取りも観ていて楽しいのですが、これに大ちゃんとジルベールが加わることでよりワイワイしてきます。
特に天然なのか真面目なのかわからない大ちゃんの行動を見守るシロさん達とのやり取りは、会話だけでなく、出演者の表情も観ていて楽しいです。
感想(以下、「ネタバレ注意」)
・立場が変わって
ケンジにとって幸せすぎる京都旅行は、シロさんの余命が僅かなのか、別れ話を切り出されるのかと不安をもたらしました。
この手の心配って、身に覚えがあるので結構共感しやすかったです。
また作品後半で、この心配を今度はシロさんがケンジに対して持つようになるのも面白かったですね。
セリフまで立場を変えて、二人が交わすのは、真面目なシーンなのに可笑しかったです。
・二人の関係について
実は原作もドラマも未読だったのですが、同性同士のカップルであるシロさんとケンジの関係をごく自然に扱っていて、良い意味で普通のカップルだと思いました。
最近だと「ひらいて」、「マティアス&マキシム/MATTHIAS & MAXIME」や「君の名前で僕を呼んで/Call me by your name」が同性愛を扱っています。
これらの作品の登場人物は、どこか後ろめたさを感じつつ、互いを想い合うと描写の方が強買ったように想います。
そういった意味で、全てオープンにしている訳ではないが、明るく前向きに日常を送ろうとしている二人の生活風景はすごく好感が持てました。
以上が「劇場版 きのう何食べた?」に関するキョロスケの感想となります。つらつらと拙い感想記事を紹介させていただきましたが、今回も最後までお読みくださりありがとうございました。