映画の感想

【感想】映画「劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ-星なき夜のアリア」ただのリメイクではなかったです

こんにちわ、キョロスケです。週末は映画館に通い、週に2、3本のペースで新作映画を鑑賞することを趣味としている会社員です。

実は大学生の頃は、睡眠時間を削ってまでMMORPGで遊んでいたキョロスケです。

今回は、仮想世界のゲーム(VRMMORPG)に入り込み、その世界から出ることが出来なくなってしまった少女と少年を描いた作品「劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア」の感想です。

川原礫先生の手により生み出されたソードアート・オンライン(以下、SAO)シリーズは、2009年の小説第1巻発売以来、今も人気を誇る作品です。

本作は、その小説の第1巻、2巻及びTVアニメ第1期の第1話から14話の内容に基づき、再構築された作品となっています。

再構築版となる本作では、原作の主人公である少年キリトのパートナーとなる少女アスナを主人公として、彼女の目線で作品が展開していきます。

VRMMORPGであるSAOの世界に参加し、キリトと出会うまでのアスナの経緯が中心に描かれていて面白かったです。

記事の前半は、あらすじ、登場人物や見所など、後半は、本作の感想を記載しています(感想は、ネタバレを含む場合がありますので、ネタバレNGの方はご注意下さい)。

あらすじ/STORY  ログアウト出来ない世界

ネットゲームとは無縁だった女子中学生のアスナは、同じ中学に通う親友兎沢(ミト)に誘われた事もあり、偶然ネットゲームSAOの世界に入り込んでしまう。

そして親友ミトとSAOの世界を楽しむ彼女達だったが、ゲームからのログアウトが出来ないことに気づく。

突如ゲームマスターにより、一堂に集められたプレイヤー達は、「これはゲームであっても遊びではない。ゲームの中での死は、そのまま現実の死につながっている。」と告げられる。

世界のルールも分からないアスナは、多くのプレイヤーと同様に混乱するが、親友ミトの導きを頼りにゲームの舞台である鋼鉄の浮遊城“アインクラッド”の攻略へと踏み出す。

(HP(https://sao-p.net/?op=skip)より引用 ©2020 川原 礫/KADOKAWA/SAO-P Project)

予告編(YouTube) ©2020 川原 礫/KADOKAWA/SAO-P Project

登場人物/キャスト/CAST 

キリト(CV松岡禎丞): デスゲームと化したSAOに巻き込まれた少年。SAOのベータ版に参加しており、ゲーム内容に詳しい上、ゲームの腕もトップクラスの参加者。

アスナ/結城明日奈(CV戸松 遥):キリトと同じくSAOに巻き込まれた少女。ログアウトできない上、ゲームオーバーがそのまま死に直結するという現実に悲観するが親友ミトの言葉でゲーム攻略を決意する。

ミト/兎沢深澄(CV水瀬いのり):アスナと同じく私立エテルナ女子学院に通う女子中学生。クラスメイトで、心を許せる数少ない友人である明日奈をSAOの世界に誘う。

(HP(https://sao-p.net/?op=skip)より引用 ©2020 川原 礫/KADOKAWA/SAO-P Project)

作品の見どころ アスナ視点で展開されるもう一つのSAO

アスナの成長譚

ネットゲーム初心者としてSAOの世界に閉じ込められたアスナは、ログインした当初はNPCに話かけてしまうといった具合に世界のルールが分かりません。

そんな彼女が、登場するモンスター達を斬り伏せていくSAOの世界を攻略していくプレイヤーとなるまでの過程と親友ミトとの親好を深めていくエピソードに多くの時間が割かれています。

また彼女が、どのようなタイミングでキリトと出会うのか、出会う前後でどのように変化・成長していったのかと全編通してアスナの視点で描かれます。

このため、原作やTVシリーズを視聴済みでも新たな発見がある作品に仕上がっていました。

迫力のある音響

作品冒頭にSAOのベータ版での敵モンスターと戦闘シーンで激しい剣撃音が一気に作品世界に引き込まれました。

劇場版と再構築したことで、映像面がリニューアルされている事もさることながら、効果音にもこだわっていると感じました。

感想(以下、「ネタバレ注意」) 

迫力のバトルシーン

見所でも述べましたが、バトルシーンは映像や音とともに力が入っていました。

第1層のボス戦シーンでは、3Dで構築された部屋内をアスナ、キリトやミト達が駆け巡りながらイルファング・ザ・コボルドロードと闘います。

その様子をグルっと画面を回しながら描いていくカメラワークは、非常に興奮する出来栄えでした。

アスナとミトとの友情の行方

現実世界でも友人であるアスナとミトですが、冒険の途中で出くわしたピンチにより、ミトはアスナを見捨てて逃げてしまいます。

親友のアスナを助けにいくことが絶望的で、彼女が死んでしまう所を直視できなかったことがミトの逃げ出したしまった理由です。

第一層のボス戦では、アスナはミトを許す仕草を見せ共闘しますが、戦闘後にアスナはミトと共に歩む事はなく、キリトと共に歩む道を選びます。

このラストは、理解出来ますが、少し悲しかったですね。

彼女達が今後一緒に笑いあえる日々が訪れるのかが気になりました。

非日常が日常になる

アスナのセリフでかなり気になったセリフです。

現実とは異なるゲームの世界であり、非日常的なSAOですが、常に接するプレイヤーにとってはこの世界こそが日常になっていくというセリフです。

本作だけでなく、私達も普段の生活で進学、就職、結婚と環境の変化が度々おきます。

そういった変化も日々の生活を繰り返すことで、新しい生活が日常となっていった経験を考えると、彼女達の閉じ込められた仮想世界での長い時間は新しい日常になるのだろうなと共感しやすかったです。

こういったアスナ目線でのSAOの感想などを見つける度に、ただのリメイクじゃないなぁと強く感じました。

仮想世界に閉じ込められる作品

2000〜2010年の頃はSAOの様に、仮想世界に閉じ込められる作品が多く輩出され、それらに触れた頃だった感じがします。

個人的に印象に残っているのは、本作SAOシリーズの他、「.hack」シリーズや「ログ・ホライズン」です。

これらの作品群では共通して主要な人物が仮想世界に閉じ込められますが、彼らが現実世界に帰還するのか、現実世界ではどうなっているのか等のアプローチがそれぞれ異なっており、比較していて楽しかった思い出があります。

以上が「劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア」に関するキョロスケの感想となります。つらつらと拙い感想記事を紹介させていただきましたが、今回も最後までお読みくださりありがとうございました。

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