こんにちわ、キョロスケです。週末は映画館に通い、週に2、3本のペースで新作映画を鑑賞することを趣味としている会社員です。
今回紹介する映画は、フランスとイギリスで起きた100年戦争を舞台にした二人の友人と一人の女性を描いた「最後の決闘裁判」です。
本作では、一人の女性マルグリットに起きた強姦事件が発端となり、彼女の夫カルージュと彼の友人ル・グリが決闘します。
友人同士の決闘までの経緯を三人の視点を通して、本作は話が展開します。
当時の生活や風俗を詳細に描かれており、ゲームの「Crusader Kings III」を実写化したらこんな感じなのかなぁと思わされる作品でした。
記事の前半は、あらすじ、登場人物や見所などを記載しました。
後半は、本作の感想を記載しています(感想は、ネタバレを含む場合がありますので、ネタバレNGの方はご注意下さい)。
あらすじ/STORY
中世フランス──騎士の妻マルグリットが、夫の旧友に乱暴されたと訴えるが、彼は無実を主張し、目撃者もいない。
真実の行方は、夫と被告による生死を賭けた“決闘裁判”に委ねられる。
それは、神による絶対的な裁き── 勝者は正義と栄光を手に入れ、敗者はたとえ決闘で命拾いしても罪人として死罪になる。
そして、もしも夫が負ければ、マルグリットまでもが偽証の罪で火あぶりの刑を受けるのだ。
果たして、裁かれるべきは誰なのか?あなたが、 この裁判の証人となる。
(HPより抜粋)
© 2020 20th Century Studios. All Rights Reserved.
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本作は、実話に基づいたミステリー作品となります。
登場人物/キャスト/CAST
ジャン・ド・カルージュ(マット・デイモン):マルグリットの夫。度々前線に赴き武功を立てるが、宮廷での評価は低い。
ジャック・ル・グリ(アダム・ドライバー):カルージュの友人。平民の出だが、内政に関する手腕を領主に見出され、宮廷内で重用される。
マルグリット・ド・カルージュ(ジョディ・カマー):父がフランスを裏切ったため、世間から白い目で見られる。しかし、彼女に一目惚れしたカルージュと結婚する。また、聡明出会ったことからル・グリにも見染められる。
アランソン伯ピエール2世(ベン・アフレック):カルージュとル・グリ達の領主。戦で先走り領土を奪われたカルージュを遠ざけ、領内の税収問題を解決したル・グリを重用する。
作品の見どころ
- 丁寧に描かれた世界観
- 三人の視点を通して描かれるスキャンダル
冒頭でも述べたように、本作、ものすごく丁寧に世界観が描かれています。
登場する貴族や村人たちの服装、騎士や兵士たちの装備も細かいと思いました。
見た目だけでなく、風俗や風習は、中世当時の世界に入り込んだと思わせるような描写です。
裁判シーンでは、現代では思いつかないような当時の科学、常識が語られます。
また、当時の宗教が、どれほど人々の生活に関わっていたのかも決闘の結果が意味するものを通して知る事が出来ます。
特に、マルグリットの視点では、当時の女性の社会的地位が、男性と比べものすごく低かったことを嫌という程、突きつけてきます。
そのため、彼女がル・グリを訴えることが、どれだけ思い切った行動だったのかが共感しやすくなっていると思います。
決闘のキッカケとなるスキャンダルやカルージュとル・グリの友好関係の変化が、三人の視点を通して描かれます。
領土と愛する者のために戦ったカルージュ、相思相愛だと考えているル・グリと男の権力に振り回されたマルグリット。
同じ出来事も三者の視点では全く異なる様相を私たちに見せます。
真実は、どうだったのかは実際のところ誰にも分からないかもしれません。
しかし、実際に決闘裁判が執り行われます。
どのような結末が待っているのかも見所です。
感想(以下、「ネタバレ注意」)
さて、本作「最後の決闘裁判」ですが、視聴された皆さんはどんな感想を持ったでしょうか。
個人的に印象的だったのは次の点です。
- 実写版Crusader Kings III
- 柴田、秀吉とお市
つーすけ教授のゲームプレイ講座で取り上げられている「Crusader Kings III」のプレイ動画を観ているせいか、作中のいたるところでCrusader Kings IIIの実写版を観ている気になりました。
例えば、カルージュは数々の戦場で武功を挙げるものの領土を奪われたり、裏切り者の娘を娶ったりとピエールの不興をかってしまいます。
そのせいで、領土を奪われますが、このピエールの行動などはプレイ動画でのあったなぁと感じました。
ル・グリもピエールやフランスのため、諸侯から税を徴収します。
ここもプレイ動画で、配下の弱みを握って、お金を回収していく内政パートで似たような事があったなぁと笑いそうになりました。
次に、カルージュ、ル・グリとマルグリットの三人の関係ですが、何となく戦国時代の柴田勝家、羽柴秀吉とお市を連想します。
武勇一辺倒で他人を見下すカルージュは、織田家の武将である柴田を連想させます。
一方、知恵が働き織田信長に重用され、平民から一角の武将にまで出世した秀吉とル・グリも似た者な気がしました。
最後にマルグリットですが、カルージュの妻であり、父はフランスの裏切り者であり、その境遇は、信長の妹であるお市を連想させます。
お市は、一度信長の同盟先である浅井家に嫁ぎます。
しかし、浅井家は織田家を裏切ったため、お市は織田家に戻ります。
その後、柴田勝家に嫁ぎますが、羽柴秀吉もお市に想いを寄せていました。
この辺りなんかは、本作の三人も似たような関係性で観ていて面白かったです。
次に、個人的に気になった点です。
- 三回もループする
三者の視点で描かれるの、同じような展開が3回もループする編集はイマイチでした。
これは最近観たキャッシュトラックでも同じように同じシーンを別視点で見せる展開があったせいかもしれません。
以上が「最後の決闘裁判」に関するキョロスケの感想となります。つらつらと拙い感想記事を紹介させていただきましたが、今回も最後までお読みくださりありがとうございました。