こんにちわ、キョロスケです。週末は映画館に通い、週に2、3本のペースで新作映画を鑑賞することを趣味としている会社員です。
今回は、幕末を戦い抜いた新選組副長の土方の半生を描いた作品「燃えよ剣/BARAGAKI Unbroken Samurai」の感想です。
様々な作品で登場することの多い新撰組です。
私もコミック「るろうに剣心」や「ゴールデンカムイ」を通して強く格好良い集団として認識しています。
「燃えよ剣/BARAGAKI Unbroken Samurai」では、司馬遼太郎作の原作を基に新撰組の立ち上げからその最後までを描いた作品となります。
私は、本作、非常に楽しく観る事が出来ました。
記事の前半は、あらすじ、登場人物や見所などを記載しました。
後半は、本作の感想を記載しています(感想は、ネタバレを含む場合がありますので、ネタバレNGの方はご注意下さい)。
あらすじ/STORYインタビュー形式で再現される過去
武州多磨の“バラガキ”土方歳三は、「武士になる」という熱い夢を胸に、近藤勇、沖田総司ら同志と共に京都へ向かう。
徳川幕府の後ろ盾のもと、芹沢鴨を局長に擁し、市中を警護する新選組を結成。
土方は副長として類いまれな手腕と厳しい法度で組織を統制、新撰組は倒幕派勢力制圧に八面六臂の活躍を見せる。
お雪と運命に出会い惹かれ合う土方だったが、時流は倒幕へ傾いていき−。
剣を手に命を燃やした男たちの知られざる【愛】と【戦い】が、今幕をあける。
(HP(https://moeyoken-movie.com)より抜粋 ©2021「燃えよ剣」製作委員会)
登場人物/キャスト/CAST
土方歳三(岡田准一): 新撰組副長。厳しい戒律で組織を統率。
お雪(柴咲コウ): 傷を負った土方を介抱し恋に落ちる絵師。
近藤勇(鈴木亮平): 新撰組局長。土方の盟友。
沖田総司(山田涼介): 新撰組一番隊組長。土方と近藤を慕う。
松平容保(尾上右近):会津藩藩主。会津藩預かりで「新撰組」が誕生。
徳川慶喜(山田裕貴):江戸幕府第15代将軍。容保に京都守護職を命じる。
芹沢鴨(伊藤英明):新撰組初代筆頭局長。酒を飲むと手がつけられない豪傑。
作品の見どころ 全編見所の総集編
一本の映画で新撰組の最初から最後までを描ききった
前半から中盤にかけて、本作は土方の回顧として描かれ、終盤に新撰組最後の戦いを本作は描いている。
このため、新撰組の立ち上げから最後までを本作で知る事ができます。
彼が諦めなかった夢
予告編でも謳われているとおり、幕末に名を轟かせた新撰組が今尚、多くの人の憧れとなっている理由を本作で描いています。
その大きな理由として、土方の持っていた夢が最初から一貫してブレなかった事が大きいと私は思います。
そんな土方の生き様は、本作の大きな見所です。
感想(以下、「ネタバレ注意」)
良くも悪くもあらすじとなっている
新撰組副長の土方に焦点を当てた本作。
良くも悪くも新撰組の活動を中心とした、幕末のあらすじとならざる得なくなっていました。
このため、新撰組の黄金期から黄昏までを観ることになるので、彼らのイキイキとした部分だけを観たいファンには目を覆いたくなるかもしれません。
しかし、このあらすじで彼らの最後までを描く事で、彼らが伝説の剣客集団となった事が示せたと思います。
土方のブレなかった夢
土方は、作品冒頭から自身が扱う天然理心流を天下に広めることをベースに、仲間たちと暴れまわります。
その後、幕末のゴタゴタも相待って京都へ赴き、新撰組を立ち上げます。
それでも彼の心の中心・夢は、侍となり最強の剣客集団を作り上げる事であり、地元にいた頃から変わっていないことを示していたと思います。
夢の達成に向かって土方は、局中法度を作り上げ、この強さだけでなく集団としての強さを気にしていたことでも分かります。
しかし、彼の侍に対する憧れ・夢を抱いたまま時代を駆け抜けようとする姿勢は、逆に時代に取り残されることとなります。
倒幕の流れが強まり、敵対する軍勢は近代兵器・集団戦法と戦闘集団のあり方や扱う武器を変化させてきますが、新撰組の大半は刀を捨てずに立ち向かっていることからも伺えます。
土方や新撰組の面々が、倒幕派と同様の変化をしなかった事で、土方らの夢が最後まで侍を目指したことを強調しており、それゆえに彼らが伝説として語り継がれたという魅せ方になっていて良かったです。
以上が「燃えよ剣/BARAGAKI Unbroken Samurai」に関するキョロスケの感想となります。つらつらと拙い感想記事を紹介させていただきましたが、今回も最後までお読みくださりありがとうございました。