映画の感想

【感想】映画「科捜研の女」テレビの2時間スペシャルのような安定感

こんにちわ、キョロスケです。週末は映画館に通い、週に2、3本のペースで新作映画を鑑賞することを趣味としている会社員です。

今回紹介する映画は、1999年から放映開始され現在もなお、続いている人気ドラマの劇場版となる「科捜研の女 –劇場版-」です。

説明は不要かと思いますが、科学を駆使して数々の難事件を解決する警察組織にあるスペシャリスト集団の所属する榊マリコの活躍を描いた作品です。

最先端の技術を取り入れた科捜研の前に立ち塞がるのは、国内外問わずに起きた不審死事件です。

劇場版という事で、豪華キャストに加え、スッタフも劇場版名探偵コナンシリーズを手掛ける脚本の櫻井武晴さん、音楽の川井憲次さんとこちらも豪華です。

私の感想ですが、劇場版というには、2時間スペシャルを観ているような安定感が拭えなかったです。

では、本作の見所や感想をお伝えしたいと思います(感想については、ネタバレを含みますので、ネタバレNGの方はご注意下さい)。

あらすじ(未視聴者向け)

大まかなあらすじは次のとおりです。

  • 京都で謎の飛び降り自殺が発生する。
  • 同様の不審死が京都だけでなく国外でも連続して発生する。
  • 不審死を遂げた人物の共通点は微生物を専門とする学者であった。
  • 容疑者として浮かび上がる加賀野を土門刑事が強引に尋問する。
  • 強引な捜査だと、逆に土門刑事が窮地に立たされる。
  • 真犯人は誰なのか、またその犯行の手口は?

科捜研に所属する榊マリコは、京都で起きた飛び降り自殺に遭遇する。

遺体(石川)の発見者の解剖医の風丘によると、石川は飛び降りる前に助けを呼んだという。

しかし、解剖の結果、他殺を示す様子が確認されなかったのです。

不審な死の謎が解明されないまま、石川が不審死を起こす前に行動を共にしていた斎藤が同じような不審死を遂げてしまう。

石川と斎藤は、不審死を遂げる数日前に帝政大学の加賀野教授を訪問していた。

また、石川教授はウィルスを専門とし、齋藤准教授は生体防御を専門とするなど微生物に精通しているという共通点が浮かび上がる。

そんな時、カナダに赴任している相馬から、海外でも似たような不審死事件が発生しているとの情報が入ります。

海外でも不審死を遂げたのは微生物に精通した学者達だった。

これらの経緯から土門刑事は、微生物学の加賀野教授を一気に怪しみ始めます。

そして、教授が研究を進めているダイエット菌の提出を加賀野教授に強引に求めます。

憤慨した加賀野教授はマスコミなどを通して警察の捜査方法に抗議します。

これにより土門刑事だけでなく科捜研にも警察からの監査が入ります。

この危機を乗り越え、彼女達がこの不審死事件の謎を解く様子を描いたミステリー作品となります。

予告編(YouTube)(C)2021「科捜研の女 -劇場版-」製作委員会

登場人物

本作の主な登場人物達です。

榊マリコ(沢口靖子): 科捜研の法医担当。科学捜査オタク。

土門薫(内藤剛志): 京都府警の刑事。猪突猛進型の捜査で事件の真相を探る。

風丘早月(若村麻由美): 洛北医科大学の法医学教授。マリコの相棒的存在。

宇佐美裕也(風間トオル): 科捜研の化学担当。本作では化学鑑定により事件の真相に迫る。

日野和正(斉藤暁): 科捜研の所長。特徴ある科捜研メンバーに振り回されている。

橋口呂太(渡部秀): 科捜研メンバーで物理担当。最初の被害者がただの転落死でなく、事件の可能性を指摘する。

涌田亜美(山本ひかる):科捜研メンバーで映像データ担当。 

加賀野亘(佐々木蔵之介):帝政大学の微生物学教授。彼の研究しているダイエット菌が事件において重要な鍵となる。

秦美穂子(佐津川愛美): 洛北医科大学の助教。加賀野教授を信奉している。

倉橋拓也(渡部いっけい):マリコの元夫。刑事指導連絡室長として捜査の正当性を監査する。

榊伊知郎(小野武彦):マリコの父親。科学鑑定観察所の監査官として鑑定の正当性を精査する。

佐沢真(野村宏伸):京都医科歯科大学の解剖医。マリコに現在も片思い中。

相馬涼(長田成哉):元科捜研の物理研究員。カナダの科学捜査センター勤務。海外で起きた不審死事件の情報や関連する資料を科捜研に手配する。

作品の見どころ

沢山ある本作の見所の内、私が特に推したいのは次の点です。

  • 豪華キャスト陣

私は、本作のドラマ版を未視聴なのですが、ドラマの主要人物が総集合しているんだろうなぁということが感じられました。

そのため、登場人物/キャストのボリュームからも分かるとおり、かなり豪華なキャストとなっています。

そのため、ドラマファンにとっては楽しいやり取りがたくさん観ることが出来るのも本作の魅力だと思います。

感想(以下、既視聴者向け「ネタバレ注意」)

さて、以上の特徴を持つ本作「科捜研の女 –劇場版-」ですが、視聴された皆さんはどんな感想を持ったでしょうか。

個人的に印象的だったのは次の点です。

  • テレビの2時間スペシャル版を観ているような安定感

本作は、ダイエット菌が持つ欠陥とそれを隠蔽しようとする犯人によって引き起こされた事件でした。

犯行現場は京都だけに留まらず、海外でも起きるとスケール感からしても劇場版らしい展開です。

しかし、それなのに何故、2時間スペシャルを観ているような安定感を持つ作品と仕上がっているのでしょうか。

個人的な感性と言ってしまえば、それまでですが、私がドラマやアニメの劇場版だなぁとイメージするのは、ドラえもんやクレヨンしんちゃん辺りをイメージしてしまいます。

これらの劇場版作品には、大体、物語のキーパーソンとなる登場人物が出てきます。

そして、主人公であるのび太やしんちゃんと作中で親交を深めますが、最後は彼らと別れることとなります。

共感される方も多いと思いますが、この一期一会の展開は、最後の別れのシーンで大いに盛り上がります。

一方、本作では、いつものメンバーが勢ぞろいし、これまで無かった規模の難事件に難題に取り組み、無事に解決していつもの日常に戻る事で完結します。

このため、私としては、劇場版というより2時間スペシャル的なノリで楽しんでしまいました。

皆さんはどのように本作を楽しみましたでしょうか。

以上が「科捜研の女 -劇場版-」に関するキョロスケの感想となります。つらつらと拙い感想記事を紹介させていただきましたが、今回も最後までお読みくださりありがとうございました。

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