こんにちわ、キョロスケです。週末は映画館に通い、週2、3本のペースで新作映画などを鑑賞しています。
今回は、他の人よりワンテンポ早く動いてしまうせっかちな女性が理想的な男性と出会い、恋に落ちる話「1秒先の彼女」を観てきました。
話の途中で何故か1日スキップしてしまった彼女に何が起きたのか、その謎が解明されるにつれて明らかになる作中の伏線と丁寧に作り込まれた話が魅力的だったので、その理由や感想をお伝えします。
あらすじ/Story(未視聴者向け)
まず、本作のあらすじを簡単に紹介します。シャオチーは何をするにしてもワンテンポ早いせっかちなアラサー女子です。
郵便局で仕事をして、家でお気に入りのラジオを聞く日々を繰り返しています。
ある日、帰り道の公園でダンスの講師をしているハンサムな男性ウェンセンと意気投合し、バレンタインデー(七夕)にデートする事になります。
しかし、シャオチーが朝、目覚めるとバレンタインデーの次の日になっていたのでした。そして、街の写真屋には身に覚えのない自分の写真が飾られているのを見つけます。
その日以降、ウェンセンと郵便局の常連で少し変な男性グアタイを見かけなくなります。シャオチーは残された手がかりをもとに休暇を取り、バレンタインデーの日に何があったのかを探る旅に出るのでした。
少し変わった設定を持つ男女の繋がりを描いたラブコメ作品となります。
© BITTERS END
登場人物/キャスト/Cast
本作の主な登場人物達です。
ヤン・シャオチー(リー・ペイユー):何故か他人より行動がワンテンポ早い女性。写真撮影時には必ず目を瞑ってしまったり、お笑い作品を見て笑うタイミングが早かったりする。作品序盤の風貌は、冴えないアラサー女子だが、話が進み、恋する女性へと輝いて見えたような気がします。
ウー・グアタイ(リウ・グァンティン):シャオチーとは逆に何故か他人より行動がワンテンポ遅い男性。かけっこ競争のスタータやジャンケンの出だしが遅かったりする。毎日、郵便局に手紙を出しにくるが、シャオチーには変人と見なされている。シャオチーが1日スキップした次の日に、郵便局に現れるが、その後、行方が分からなくなる。
リウ・ウェンセン(ダンカン・チョウ):公園でダンスのフリー講師をしているほか、ブロックチェーンビジネスを営んでいるハンサムな男性。意気投合したシャオチーとデートをする約束をするが、シャオチーがデートの日をスキップした以降、連絡が取れなくなる。
ペイ・ウェン(ヘイ・ジャアジャア):郵便局で働くシャオチーの美人後輩。本作とは全く関係ないですが、美しすぎる囲碁棋士として日本でも有名だそうです(私は、本作のオフィシャルHPを見て初めて知りました)。こんなに可愛いのに囲碁が強いって凄いですね。
作品の見どころ
本作は基本的にラブコメなのですがストーリー構成やシャオチーの設定が奇抜で、ラストに近づくにつれて話の全容が明らかになるように展開されていきます。
そのため、作品序盤や途中の伏線にも注目しつつ、台湾の風景を楽しみながら観るとより作品が楽しめると思います。特に物語のキーとなるシャオチーの写真が取られた砂浜の風景は映像的に見所だと思います。
また、本作では主要な男性が3名行方不明となっており、彼らはどこに行ってしまったのかも、注目したいところです。
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感想(以下、既視聴者向け「ネタバレ注意」)
さて、上記の特徴を持った本作「1秒先の彼女」ですが、視聴された皆さんはどんな感想を持ったでしょうか。
私は、ラストのシャオチーとグアタイの再会が良かったです。
直前で彼が行方不明となった原因の交通事故のシーンでこの世をさったものと思い込んでいたので、郵便局にひょっこり現れたシーンにはグッときました。
タイミング的に次の年の七夕だなんてグッドタイミングすぎる!?と観ていたときは、思ったのですが、あれって前日の夜、いつものラジオでシャオチーが電話インタビューに参加していたのをグアタイが聞いたので、再会できたんだろうなぁと思っています。
この辺り、本作は様々な場面や登場人物にきちんと意味があり、丁寧に作り込まれているなぁと思いました。そういう意味ではウェンセンが郵便局に持ち込んできたお弁当が美味しかったというところも、ウェンセンの料理が上手だなんて納得できないと思っていたので、種明かし後は、そういう事だったのかぁと自分で納得してしまいました。
それにしても、本作の一番の特徴である、シャオチーとグアタイが他の人とワンテンポずれているという、一見ありそうな特徴をもとによくもまぁ、1日スキップもしくは余分に追加されるなんて展開を発想したものだなぁと感心してしまいます。
ここら辺、分かりにくいけど、グアタイは1日が長く感じると言っていましたが、本当は逆で、ワンテンポ分、時間の貯金をしていたんですね。
シャオチーはその逆でワンテンポ分、他人より時間を先取りしているため、先の時間を取り崩しているため、その穴埋めとしてシャオチーには1日のスキップが、グアタイには1日の追加が起きていたんだなぁと観終わった後に理解できました。
はっきりいって、ここはシャオチーのお父さんの解説がなければ自分なりに理解できなかったと思います。
と、ラブコメでありながらSF?みたいな設定もあり個人的にはストライクゾーンな作品でした。
とりあえず、ラストがハッピーエンドだと観終わった後は、スッキリしますよね。