映画の感想

【感想】映画「DUNE/デューン 砂の惑星」かなり敷居が高かったです

こんにちわ、キョロスケです。週末は映画館に通い、週に2、3本のペースで新作映画を鑑賞することを趣味としている会社員です。

今回は、遥か未来、地表の全てが砂漠の星デューンの覇権争いを描いた作品「DUNE/デューン 砂の惑星」の感想です。

本作は、SF小説「デューン/砂の惑星」(1965年)を映像化したものです。

原作は当時のクリエイター層に大きな影響を与えており、特に作中に登場する砂虫と呼ばれる巨大生物は、その後のSF作品群に登場する巨大生物の設定に反映されるほどです。

過去にも映像化が試みられた本作を「メッセージ」、「ブレードランナー2049」で知られるドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が映像化しました。

記事の前半は、あらすじ、登場人物や見所などを記載しました。

後半は、本作の感想を記載しています(感想は、ネタバレを含む場合がありますので、ネタバレNGの方はご注意下さい)。

あらすじ/STORY

アトレイデス家の後継者、ポール。

彼には、“未来が視える”能力があった。

宇宙帝国の皇帝からの命令で、その惑星を制する者が全宇宙を制すると言われる、過酷な《砂の惑星デューン》へと移住するが、それは罠だった…。

そこで宇宙支配を狙う宿敵ハルコンネン家の壮絶な戦いが勃発!

父を殺され、巨大なサンドワームが襲い来るその惑星で、全宇宙のために立ち上がる─

公式HPより抜粋 ©2020 LEGENDARY AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.)
予告編(YouTube)©2020 LEGENDARY AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.

登場人物/キャスト/CAST

ポール・アトレイデス(ティモシー・シャラメ):アトレイデス家の後継者。《未来が視える》能力を持つ。移住した“砂の惑星”アラキス(デューン)で宿敵ハルコンネン家に狙われ、全宇宙から追われる身に。巨大な陰謀により殺された父の復讐のため、全宇宙の平和のために立ち上がる。

レト・アトレイデス公爵(オスカー・アイザック):ポールの優しき父であり、レディ・ジェシカの夫。民を公平に扱いリーダーシップを執る、恐れを知らぬ指導者。

レディ・ジェシカ(レベッカ・ファーガソン):周りに流されない強い意志の持ち主でポールの母であり、レト公爵の愛するパートナー。ポールと共に過酷な砂の惑星で自らの運命に立ち向かう。

ダンカン・アイダホ(ジェイソン・モモア):優雅さと豪胆さを兼ね備えたアトレイデスの勇敢な戦士。ポールは兄のように彼を尊敬している。

ハルコンネン男爵(ステラン・スカルスガルド):悪名高き非道で忌まわしき男。過度の肥満で自身の重さを支えられず、動き回るのに重力中和技術を利用している。

ラッバーン(デイヴ・バウティスタ):ハルコンネン男爵に従う残忍な甥。驚異的な戦闘力を持つ。

チャニ(ゼンデイヤ):フレメン(デューンの先住民族)の強き女性戦士。ポールは彼女の夢を繰り返し見るものの、名前も自分の人生にどう関わるかも知らないでいる。

スティルガー(ハビエル・バルデム):フレメンの民をまとめあげる、気高きリーダー。いつかこの惑星と人々を救済へと導く救世主が現れることを信じ続けている。

教母ガイウス・ヘレネ・モヒアム(シャーロット・ランプリング):女性のみの秘密結社による勢力ベネ・ゲセリットの教母。公家との婚姻により新たな能力を持つ人間を生み出そうとしているが、ポールの誕生とその能力は想定外であった。

公式HPより引用 ©2020 LEGENDARY AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.)

作品の見どころ

  • 重量感のある大型メカ達とサンドワーム
  • 作品世界を構成する無数の設定群

やはり遥かな未来、宇宙を舞台としたSF作品ですので、登場する宇宙船やデューンでしか採掘できない香辛料を採る大きな機械がゴゴゴ…と動く映像は、観ていて心が踊ります。

しかしデューンに生息するサンドワームは、そんな巨大な機械をも丸呑みしてしまうほど、強大な存在です。

この圧倒的な存在感は、注目です。

公式HPより抜粋 ©2020 LEGENDARY AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.)

また、ポール達が住む要塞も砂嵐対策のため無骨な外観ですが、いかつくて格好良いです。

「DUNE/デューン 砂の惑星」は、砂の惑星が主な舞台ですが、デューンの外には人類を統治する宇宙帝国や皇帝直属の親衛隊(サーダカー)、秘密結社ベネ・ゲセリットが存在し、広大な宇宙の物語であることを印象付けています。

世界観の他にも、クウィサッツ・ハデラック(救世主)やスティル(保水)スーツ、砂歩きといった大きなものから細かなものにも本作独自の設定があり、独特の世界観を構築しています。

この辺りを設定群がどのように物語に関わってくるのかも見所だと思います。

感想(以下、「ネタバレ注意」)

さて、本作「DUNE/デューン 砂の惑星」で個人的に印象的だったのは次の点です。

  • ハルコンネン家の襲来シーン

タイトルにパート1と銘打たれており、ラストもポールがハルコンネン家への反撃に向けて仲間を得たところで終わります。

他の方の感想にもありましたが、まさに「俺たちの戦いはこれからだ。」感の残るラストです。

個人的には「アルスラーン戦記」の王都炎上を想起させる展開でした。

公式HPより抜粋 ©2020 LEGENDARY AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.)

そのため、物語中盤でハルコンネン家がアトレイデス家に空襲する場面が、かなり盛り上がっていたと思います。

このシーンでは、ハルコンネン家により戦艦のみならず、宇宙港といった要塞も徹底的に空爆されてしまいます。

そして、ポールは母と共に落ち延びるのですが、この展開も「アルスラーン戦記」のアトロパテネ会戦後のアルスラーンの行動を彷彿させますね。

私は原作未読なので、その後に合流したダンカンが、てっきりアルスラーン戦記でいうところのダリューンとしてポールを支えてくれると思っていました。

そのため、後半でダンカンが戦線離脱してしまったのは、かなりビックリしました。

でも、序盤でポールは、未来視でこの結末をダンカンに伝えていましたね…。

個人的に気になった点

  • 作品世界を楽しむには敷居が高く感じた

原作がかなり古い作品であり、その後の映画作品やアニメ作品に大きな影響を与えているので、作中に何処かで観たような展開や設定に触れることが出来ます。

デューンがキッカケで生まれた展開、設定なので当然といえば当然ですが、やはり過去の作品ということもあり、これらのものが若干古臭くも感じられました。

個人的にはデューンという作品が持つ歴史的な背景とかを知っていれば、もっと違った目で楽しめたのかもしれないと思いました。

そういう意味で、私にとっては、デューンを楽しむにはまだ勉強不足で敷居が高かったと思わされる部分もありました。

以上が「DUNE/デューン 砂の惑星」に関するキョロスケの感想となります。つらつらと拙い感想記事を紹介させていただきましたが、今回も最後までお読みくださりありがとうございました。

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