映画の感想

【感想】映画「ずっと独身でいるつもり?」現代女性の強さ、生きづらさの描写がリアル

こんにちわ、キョロスケです。週末は映画館に通い、週に2、3本のペースで新作映画を鑑賞することを趣味としている会社員です。

今回は、4人の女性に焦点を当てて、女性が社会で自立して生きることを描いた作品「ずっと独身でいるつもり?」の感想です。

本作は、雨宮まみさんのエッセイ「サプリ」を原案に、おかざき真里さんが漫画化したものが原作となります(残念ながらキョロスケは、原作未読です)。

4人の女性に焦点を当てており、女性特有の悩みが話の中でも取り上げられていますが、人生における結婚の位置付け、考え方に関しては男性も共感できる内容と考えます。

記事の前半は、あらすじ、登場人物や見所など、後半は、本作の感想を記載しています(感想は、ネタバレを含む場合がありますので、ネタバレNGの方はご注意下さい)。

予告編(YouTube) 

あらすじ/STORY 

10 年前に執筆したエッセイから一躍有名作家となった本田まみ(田中みな実)、36歳、独身。女性の幸せの価値を赤裸々に綴り、読者の支持を得たが、それに次ぐヒット作を書けずにいる。世間の需要に応えつつも、作家として迷走中にあるまみは、自身の年齢に対して事あるごとに周囲から「ずっと独身でいるつもり?」と心配されている。さらに、配信番組でのまみの発言に「空っぽになった」と感じ、失望する元ファンの由紀乃(市川実和子)。夫への小さな不満を抱えながらインスタ主婦を続ける彩佳(徳永えり)。パパ活女子として生計をたてつつも、若さを失うことに怯える美穂(松村沙友理)。異なる生きづらさを抱える4人が踏み出した小さな一歩とは?

(公式サイト(https://zuddoku-movie.com/)より引用 ©2021日活 )

登場人物/キャスト/CAST 

本田まみ(田中みな実):過去にヒットしたエッセイにより一躍有名作家となったが、次のヒット作が出ず、ある意味でスランプ状態にいる。自身の年齢に対して周囲から独身であることを心配されており、年下彼氏のプロポーズを流されるように受け入れる。

橋田公平(稲葉友):まみの彼氏。多趣味でマイペースだが、収入もあり、まみと一緒になることを望み、彼女にプロポーズする。

佐藤由紀乃(市川実和子):まみの元ファンであり、彩佳と同級生でもある。ストイックにジムで体を鍛え、独り自立した生活を送る。気丈に振舞うが、将来に対する不安から時折元カレの影がちらつく。

高橋彩佳(徳永えり):4人の女性の中で唯一の既婚者であり、育児をしつつもインスタで日々の工夫を紹介し、人気を集めつつある。しかし、夫婦生活に対する夫との違いに若干の不満を感じている。

鈴木美穂(松村沙友理):パパ活女子として生計をたて、日々の生活を謳歌する女性。ギャラ飲みも仕事の一環と割り切るが、徐々に周囲の男性からの扱いが冷たくなっていることに一抹の不安を覚える。

(公式サイト(https://zuddoku-movie.com/)より引用 ©2021日活 )

作品の見どころ 

異なる女性の生活を通して描かれる生きづらさ

本作では、4人の異なる状況に置かれた女性の生き様が描かれます。そして彼女たちは、それぞれ個別に悩み、不満を抱えて日々の生活を過ごしています。

彼女たちが抱える生きづらさは、現代を過ごす人々が共通して持つ悩みを表していて、観ている人々にも共感しやすいと思います。キョロスケは、由紀乃が持つ不安が共感しやすかったです。

公式サイトより

現代における結婚

本作では、既婚者の不安のほか、結婚の決断を迫られるまみの不安が描かれていきます。これにより結婚=幸せの象徴とはなっていません。しかし、結婚のご縁が見えない由紀乃の不安も描かれることで、社会的な自立(独身)を貫くのが女性の幸せともなっていません。そんな現代女性からみた結婚の位置付けがどのように描かれているかも注目です。

公式サイトより

感想(以下、「ネタバレ注意」)

  • 本当の自立

まみが両親に公平との結婚を報告する場面で、父親及び公平を含めた男性陣は、いき遅れたまみが無事に伴侶を得たことを能天気に祝います。

また、公平の知人がカフェをオープンした際のパーティの場でも、公平の男友人達は年上の女性を受け入れた公平の度量の広さを賞賛します。キャリアもあり、人生経験も積んだまみに対する評価が、女性というだけで評価されません。

親戚で古い価値観に縛られた男性陣が、まみを評価できないのはまだ理解できますが、男女が平等であることに理解がある若い世代もまみを評価しないシーンは、自分も同じような目で女性を見ているのではないかとかなりショッキングでした。

そして、ある意味、男性に虐げられてきた女性として生きてきたまみの母親のシンプルかつ力強い「一人で生きるつもりで結婚しろ」というセリフは、目から鱗でした。

当たり前ですが、人は一人では生きていけない社会的な生き物です。そのため、人生の伴侶を見つけ、家族を作るというのは、幸せになるという意味だけでなく生きて行くという意味でも有効な手段であります。

まみの母親や彩佳が、生きて行くことに関して旦那に依存しすぎてしまった過去を悔いたように、自身人生は自分のものです。

どうやって生きていくか、戦うかは本人次第なのだという結論は、観ていてすごくしっくりくるラストでした。

公式サイトより

以上が「ずっと独身でいるつもり?」に関するキョロスケの感想となります。つらつらと拙い感想記事を紹介させていただきましたが、今回も最後までお読みくださりありがとうございました。

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