こんにちわ、キョロスケです。週末は映画館に通い、週に2、3本のペースで新作映画を鑑賞することを趣味としている会社員です。
今回は、死の宣告を受けた奥さんの闘病生活をその旦那と夫婦共通の親友が力をあわせてサポートする様子を描いた「アワーフレンド(Our Friend)」の感想です。
私は昔、誰かに「人生で親友と呼べる人が、2、3人見つかれば良い方だ」と聞いた。
本作で登場する親友デインは、闘病生活に苦しんでいたマットとニコルの二人にとって、その数少ない親友に入る人物だったと私は思います。
「アワーフレンド(Our Friend)」は、実話を基にした作品であり、三人の闘病生活だけでなく、マットとニコルが親友デインとどのように友情を深めてきたのかも織り交ぜて話が展開していくドラマです。
記事の前半は、あらすじ、登場人物や見所などを記載しました。
後半は、本作の感想を記載しています(感想は、ネタバレを含む場合がありますので、ネタバレNGの方はご注意下さい)。
あらすじ/STORY
仕事に打ち込むジャーナリストのマットと妻で舞台女優のニコルは、2人の幼い娘を育てながら毎日を懸命に生きていた。
だが、ニコルが末期がんの宣告を受けた日から、一家の生活は一変してしまう。
妻の介護と子育てによる負担にマットが押しつぶされそうになるなか、かつて人生に絶望した時に2人から心を救われた親友デインがやって来る。
2年にも及ぶ闘病生活。3人の想いと苦悩が交錯していくなか、彼らが見つけた希望とは──(HPより抜粋)
公式HPより抜粋
登場人物/キャスト/CAST
マット・ティーグ(ケイシー・アフレック):自身の記事で世界を変えたいと願うジャーナリスト。妻ニコルの看病と二人娘の育児とで疲れ果ててしまう。
ニコル・ティーダ(ダコタ・ジョンソン):舞台女優を務めるマットの妻であり、二児の母親。末期ガンとの宣告を受けながらも気丈に振る舞う。ダコタさんは、「サスペリア」のスージーを演じています。
デイン・フォシュー(ジェイソン・シーゲル):人妻と知らずにニコルを口説いたことがきっかけで、マット、ニコルとの親交が始まる。とあることをきっかけに、二人に全てを捧げる覚悟を持ち、夫妻の闘病生活を全力でサポートする。
作品の見どころ
- ダコタ・ジョンソンの幅広い演技
- 夫婦愛、家族愛、友情
本作では、末期ガンと宣告されたニコルの長い闘病生活を中心に話が展開していきます。
その中で、ニコルは徐々に衰弱していきます。
「サスペリア」(2018)でスージーを演じたダコタ・ジョンソンさんが挑戦します。
その演技力の幅は注目です。
マットとニコルの夫婦は、仲睦まじいだけでなく、時にギクシャクし、離別の危機にも直面します。
幾多の困難を乗り越え、二人の闘病生活はどのように終わりを迎えるのか。
また、仕事優先で家庭を省みなかった父親よりも母親に懐いていた二人の娘とマットとの関係は修復されるのか、娘を置いて先立つニコルが娘達に残そうとしたものは。
親友デインが、他の生活全てを投げ捨ててでも二人をサポートした理由は何だったのか。
これらの結末、理由も本作の見どころです。
感想(以下、「ネタバレ注意」)
さて、本作「アワーフレンド(Our Friend)」で個人的に印象的だったのは次の点です。
- 親友デインが救われた日
- 最愛の人との別れと親友との別れ
親友デインは、舞台での照明に励みつつ、コメディアンを目指していますが、挫折してしまいます。
気になっていた彼女も別の男性と結婚するなど、もう生き続ける意味が見出せなくなっていたのでしょう。
人里から離れた地に赴き、自死する決断をします。
しかし、道中で出会ったテレサの言葉で思い止まり、その後、マット達から家に遊びに来いとの留守電メッセージを聞きます。
自分には、まだ気にかけてくれる友人達がいることを知り、自死を思いとどまるこのシーン。
なんとなく「容疑者Xの献身」のラストを思い出させるシーンであり、デインと一緒に泣きたくなるほど、非常に盛り上がるシーンでした。
そんな親友デインが、ニコルの死後、マットの家から自分の住む家に戻るシーンで物語が終わります。
マットにとっては、最愛のニコルと娘達が一番大事ですが、デインと過ごして深めた友情も同じくらい大事なものだったと気づき涙を流すラストも良かったですね。
このラストシーンは、一見すると二人が言葉数少なくあっさりと別れてしまいますが、それが個人的には心に刺さりました。
また、この三人のような友人関係を私自身、これまでに築けているのか?
これから、そんな友人を見つけることが出来るのだろうかとも思ってしまいました。
そのくらい、彼らの友情は観ていて、暖かくて眩しかったです。
個人的に気になった点
- 時間軸が行ったり来たりする演出
本作は、まずニコルとマットが闘病生活中盤に差し掛かり、娘達に告白する場面から始まります。
そして、マットがデインと出会う時期まで遡ります。
その後、作品はニコルの闘病生活と闘病生活前の様子と時間軸を行ったり来たりしながら話が進みます。
この展開は、個人的に理解が追いつかず、さっきのシーンはどの時代の話で、今のシーンはいつの時代の話をしているのだったかと多少混乱してしまったので、そこが少し残念でした。
以上が「アワーフレンド(Our Friend)」に関するキョロスケの感想となります。つらつらと拙い感想記事を紹介させていただきましたが、今回も最後までお読みくださりありがとうございました。
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